ある日、サニーは自宅でくつろいでると呼び鈴が鳴り、出るとそこにいた人物に驚いた。
「もしかして人気アイドルのソード?」
「そうよ。今日はお願いがあってきたの。」

彼女の名はソード。地球上で知らない人はいないと言われる人気アイドルだ。ちなみにソードは芸名で本名ではないが、そんな彼女がサニーのもとに訪ねてきたのにはある出来事があった。

「実はここ最近何者かからの嫌がらせを受けていて何されるかわからないから護衛して欲しいの。」
事情を聞いたサニーは護衛を引き受けた。

それから程なくしてサニーはソードのロケに同行していると無人の倉庫の前に人だかりが出来ていた。
人だかりをかき分け、中に入るとそこには首をつった遺体があった。するとソードは遺体に駆け寄った。

「ミッシェル!なんで私をおいて逝っちゃうのよ!!何も悩んでないでしょ!!!」
ソードは泣き叫びながら呼びかけるが、もちろん反応はない。

「知り合いなの?」
「私の幼馴染で幼い頃からずっと一緒だったの。なのになんで・・・」

しかしサニーはあることに気がついた。

「ちょっと待って。よく見たら自殺じゃないわ。首吊り自殺に見せかけた殺人だわ。」
「いったい誰がこんなことを・・・」
そんな時だった。

「ありゃりゃ見つかっちまったか。」
一人の男がそう言いながら現れた。するとソードは彼に詰め寄った。
「ミッシェルになんてことしてくれたのブラッド!」

「知り合い?」
サニーの言葉にブラッドが反応した。
「知り合いもなにも俺はソードと付き合いたくて告白したんだ。けどソードは一方的に断ってきたから腹いせに嫌がらせを仕掛けたんだけどもやるなら徹底的にやんなきゃ気がすまねえから奴を観察してたら普段一緒にいるツレがいたからそいつを殺して立ち直れねえようにしてやったのさ!」
ブラッドの身勝手な横暴にサニーは怒りを顕にした。

「お前の横暴でソードがどれほど辛い思いしたのかわかってんの?」
サニーは問いかけるが、ブラッドはそれをあざ笑うかのように喋りだした。

「横暴だって?そんなの俺を振ったソードが元凶だろ!てめえが俺を振らなければこいつ(ミッシェル)は死なずに済んだんだぞ!てめえが殺したんだよおおおおおおおおおっ!!!」
ブラッドはソードに襲いかかった。サニーはすぐさまブラッドを殴り飛ばすが、ブラッドはミッシェルの遺体からロープを解くと遺体に激しい暴行を加えるとソードに向けて投げつけた。更に遺体がソードにぶつかるとブラッドは懐から取り出した刀をソードに突きつけ、こう言った。

「てめえもミッシェルとやらのところへ送り込んでやる!せいぜいあの世でこいつに謝り倒すがいい!」
ソードに止めを刺そうとするブラッドだが、すぐにサニーは阻んだ。

「いい加減しろおおおおおおおっ!!!」
サニーはブラッドに激しい攻撃を加えた。
「あの世へ行くのはお前の方だ!お前が謝り倒せええええええええええええええっ!!」
サニーはそう言うとブラッドを投げ飛ばし、マシンガンを放った。マシンガンの弾を浴びたブラッドはその場に倒れた。

その後、一連の事件を受けてアイドルの警備は一段と強化されるようになったようだ。

終わり

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